土星と月
今朝方、布団で目が覚めてゴロゴロしてたら、乾いた雰囲気がありました。
砂が風に吹かれてるのを、少しだけ不安げに眺めている。
砂がなーーどうにかする方法はないだろうかと、ただ眺める。
グレーな白っぽい何もないところ。
この感覚はとても微細でした。
「少しだけ不安」の感情面は、気持ちを別の方へ向け切り替えやすい。
日頃、たびたびあっても、この感覚はまぎれやすいかもしれません。
でも、「どうにかする方法」だけは何となく残っていて、知らず知らず危機感や対処をすることにエネルギーを使っているようですね。
現実では砂を固めてコンクリートにして、道路や建築物とか陶磁器に有効利用されてます。
しばらくこの感覚に浸っていると、それこそ砂と同化していくようで皮膚がどんどん乾燥して固くなりひからびていきそうでした。砂漠でミイラになるのは絵になるけど、ここは風化が早い、砂になってしまう。
月が魚のサインの後半にあり、14時半には牡羊に入り、土星射手2度に調和のトラインアスペクトを組みます。土星射手は火星ふたごと180°です。
魚のサインからおひつじのサインへは、消えて、新たに生まれるという動きです。
射手と双子は外交を表します。
土星はルールや歴史です。
風化をよしとするのか、何が何でも風化を止めるのか。
世界遺産とか歴史遺産などの話はこれですね。
遺産ブームは、国の保持や観光資源だけではなく、すでに意識は進んで新たな時代で生きたいということもあるだろうし、過去から逃げたいというのあるだろうし、当然、歴史の史実を美化することの恐れや少しの不安、立場が違えば歴史観も違いますし。
戦争も歴史になると、個人に焦点があたると美化されやすく、しかも心理的アプローチで解釈した映画など見ると、あのヒトラーでも可哀そうな人に思えてきたりするでしょ。
GWに鹿児島の知覧にある特攻特攻平和会館に見学に行きました。
若い特攻の、特攻出撃の前の家族への手紙がたくさんあるのですが、絶筆。涙なくしては読めない、これは現実、まだ近年、70年ちょっと前の話。
沖縄戦ですよ。
終われば遺産になっちゃうね。
TPPも、農業、漁業や製造業の歴史を変える視点で見ることもできます。
遺産は、冥王星や蠍のサインの象徴です。
鹿児島のホテルのギャラリーで、薩摩焼の十五代目「沈壽官」の釜の黒薩摩のコーヒーカップがあまりに素敵なので購入しました。
沈壽官のは桁があまりにも違うので無理ですが、とても素敵です。
コーヒーカップの箱に入っていた、沈家の歩みを読むと、慶長二年、第十七代薩摩藩主島津義弘公が朝鮮に再出陣した際に、約八十名の陶工を連れ帰り、約40名が鹿児島の串木野島平に着船した。
沈家は李朝四代世宗の后妃になった者もいる名門、沈家の出身である当吉もその中にいた。
で、話ははしょって、島津家は陶工を優遇して、明治維新では冷たい扱いを受けたりしながらも、薩摩焼を世界への輸出をし、外国での大きな賞賛を浴びた、。歴史に翻弄されながらも、約400年
間、沈家はその血脈を守り歴史名工の名を欲しいままにしながら薩摩の歴史と共に生きていた。